メガネ。ああ、なんて素敵なんだ。かわいいよ、メガネ。
とりあえず褒めておだててご機嫌を取っておかなくちゃいけないほどに、僕は追い込まれている。メガネを怒らせたら僕は終わりだ。
もはや全身全霊をかけてメガネに媚を売るしかない。みんなも早く媚を売ったほうがいい。
なんでかって?そりゃもう、大変な理由があるのさ。
テレビの端っこに何書いてあるか分からない
もしさ、メガネが怒ってそっぽ向いて、どっか行っちゃったとするじゃん。
そしたらさ、テレビの端っこに何が書いてあるか分からない問題が発生するんだわ。まあ正直ね、見えなくても困らないことがほとんどなんだけどさ、これだけは流石に見えてほしいんだ。
雨マーク。これが見えないと致命的。突然雨が降ってきて、ずぶ濡れ。辛い。雨が目に入って、見えないものが余計に見えない。けど、冷めた視線だけはビンビン感じる。見えないはずなのになんで!?
「わー、あの人ずぶ濡れー。かわいそー。てか濡れすぎウケるー」
なんて声まで聞こえてくる(気がする)
メガネだけは怒らせちゃだめだ。
男子トイレと女子トイレが判別できない
もしさ、メガネが怒ってそっぽ向いて、どっか行っちゃったとするじゃん。
そしたらさ、トイレ困るよね。だってさ、
これが
これだよ?もうね、判別不能だよね。多分こっちだ!と思って入った先が異性のトイレだったらどうするよ。僕は男だからさ、色々終わるよね。うん。
メガネだけは怒らせちゃだめだ。
恋人の顔が見えない
もしさ、メガネが怒ってそっぽ向いて、どっか行っちゃったとするじゃん。
そしたらさ、恋人の顔もめっちゃぼやけちゃうわけ。それってすごく悲しいよな!?好きな相手の顔を拝めないなんて、悲惨すぎる。
いや、それだけならまだいい。これでもしさ、「彼女」が「彼女のお母さん」と入れ替わっていた場合を想像してくれよ。ぼやけてるから気付かないじゃん!?
それで万が一にでも、「好きだ、愛してる」とか言っちゃったりしたらさ、もう大変だよ、ほんと。
さらにさらに、キスとかしようとしちゃったらどうするよ!?
・・・うわああああああああああ
メガネだけは怒らせちゃだめだ。
メガネを怒らせたら終わりだ
いや、マジでメガネだけは怒らせちゃあかん。もしメガネがそっぽ向いてどこかへ行ってしまったら、僕はどうやって生きていけばいいのだ!?メガネにだけは、一生媚売って生きていくしかない。
・・・頼む。視力よ、戻ってきてくれ。もうメガネに媚を売るのは疲れたよ(切実)