いつ俺〜いつから俺ができないと錯覚していた?〜

社会人ブロガー。大手メーカーでソフトウェア開発をしている人。プログラミングは結構得意。

文章を書くのに時間がかかる理由と具体的な解決策

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僕は基本的に文章を書くのがそれほど速くありません。毎回1つの記事を書き終えるのには、最低でも1〜2時間はかかっています。これは文章の量にもよりますがね。以前は、2000字程度の文章に4〜5時間かかったこともありました。

 

しかし、最近は記事を書くスピードが上がってきているように感じます。これは、単純に文章を書くのに慣れてきた、と言ってしまえばそれまでのことなのかもしれませんが、文章の質を保ちながら、文章を速く書くというのは難しい課題であるように思います

 

そこで、これまで自分が文章を書く際に時間がかかっていた理由を明確にし、それを解決するための具体的な方法について、ここでまとめておくことにします。また、このときに記事の質を落とさないようにすべきことについても話をすることにしましょう。

 

 

文章を書く際に時間がかかる理由

僕自身がこれまで感じてきた、文章を書くのに時間がかかる理由には、大きなところで3つのことがありました。それらについて、まずは話をしたいと思います。

 

書く力が弱い

単純に書くことに慣れておらず、書くのが遅い。誰もが、幼少期から文章を書くことに慣れているわけではないので、これは仕方のないことかと思います。

 

文章をたくさん読んできたような人であっても、実際に文章を書くというのは非常に難しいです。特に、「どうやって書き出せばいいんだ?」と冒頭部分で感じてしまう人は多いかもしれませんね。白紙のページに文章を書き出す、というのは思いの外難しいことなんです

 

また、これまで文章を書くことを避けてきたような人は、苦手を溜めてしまっているため、人よりもさらに文章を書くことが苦になっているでしょう。苦であるから、さらに文章を書かなくなります。

 

「文章を書けるようになる」という課題は、「文章を書く」ことでしか解決できないのにも関わらず、そのような悪循環が続いてしまっているのです

 

文章の構成ができていないまま書き始めている

構成が出来上がっていないままに書き始めてしまっていると、なかなか書き終わらないですね。なぜなら、書きながら構成も考えているからです。

 

すでに出来上がっている文章をそのまま書き写す場合のスピードと、自分で1から考えて書くスピードには、かなりの差があります。ここで、構成さえ決まっていれば、自分の言いたいことが決まっているのと同じですから、書きながら考える量はかなり減るでしょう。ですから、すでに出来上がっている文章を書き写すのと、かなり近いスピードで文章を書き上げることができます。

 

構成をあらかじめ決めておくことは、文章を書く上で非常に重要なことなのです。

 

自分の文章が気に入らないので書き直す

文章を書いている間に、

 

「なんかこの文章気に入らない」

「もっとうまくかけるような気がする」

 

といった気持ちにかられて、文章を書き直すことがあるでしょう。そうすると、文章を書く時間がどんどん増えていきますよね。しかも、明確な理由なく、ただなんとなくダメな気がする、といった感情から書き直しにかかるので、余計に時間がかかってしまいます。

 

さらに問題なのは、書き直した文章が、書き直す前のものと比べて特別良くなっているケースは少ないということです。その文章がなぜ良くないのか、その理由がわかっていないからこそ、この問題は発生します。そして、根幹にある文章力がそれほど短期間で上がるわけもないので、結局は「気に入らない」と感じた文章と書き直した文章の違いは、ほとんどないのです。

 

これはあくまで、文章を書いている途中でどんどん書き直していったり、最初から書き直してしまうことを問題としているだけで、推敲することが良くないと言っているのではないことに注意をしていただきたい。むしろ、文章を書き上げた後の推敲は非常に重要な項目です。このことについては、後述の「文章の質を落とさないためにすべきこと」でも話をしています。

 

文章を速く書くための方法

ここまでは、文章を書くのが遅い理由について挙げてきました。その上で、どのようにして文章を書くスピードを向上させるのかについて、具体的な方法をまとめていきたいと思います。

 

「書く」トレーニング

前述した通り、「文章を書けるようになる」ためには「文書を書く」しかありません。そのトレーニングによって文章を書く力が向上するのです。

 

しかし、闇雲に文章を書いていても、文章を書く力は向上しないでしょう。そこで、文章を書く力を向上させるためのトレーニングについて、2つの指針を挙げたいと思います。

 

書き写すトレーニング

文章を書き写す、というのは、最初に思いつくトレーニング法ですね。自分が好きな本を見つけ、その本を書き写すことで、だんだんその著者の書き方が身についてくるのです。

 

また、書き写すことで、ただ読んでいただけの時に気づかなかった、書き手の細かな工夫も見えるようになってくるかもしれません。その小さな発見の積み重ねは、やがて自分の文章を支える力となるでしょう。 

 

また、書き写す本は、同じ著者のものでまとめるといいです。その著者の書き方を体に覚えこませることで、書く力を向上させるのですから。

 

添削するトレーニング

添削は、文章を書けるようにするためのトレーニングとして、非常に高い効果を発揮します。この時添削に用いるのは、他人の文章、もしくは自分で昔に書いた文章が望ましいでしょう。なぜ、自分で最近書いた文章が良くないかといえば、最近書いた文章は今の自分がしっかりと推敲をして書き上げたものであり、すでに自分で添削する余地の少ない文章だと考えられるからです。

 

添削をすることで、その文章の良い部分、悪い部分というのが見えてくるようになります。それを自分の文章にフィードバックすることで、文章のクオリティは向上するのです。また、悪い書き方が減れば、それだけ推敲にかかる時間も削減され、結果的に文章を書くスピードが上がるでしょう。文章を書くスピードが上がるという観点で見るなら、自分の中で良い文章というのが固まってくるので、迷わず書けるということもありますね。

 

文章の流れを事前に決めておく

文章の構成を決めるとは、文章の流れを決めると言っても良いでしょう。つまり、そこまで細かいプロットを作ることが必要なのではなく、自分が書く文章の大きな流れ(ストーリー)をまとめておくといい、ということです。

 

このために、まずは自分の書きたいことを紙に書き出してみると良いでしょう。最初は、構成など考えず、思いつくことをどんどん書き出すのです。そうすると、自分が書きたいことについて思いつくことが、全てアウトプットされた状態になります。

 

自分が思いつく要素さえ出し切ってしまえば、これから書く文章の流れを決めることができますよね。大雑把な流れさえ決まってしまえば、あとはその流れに沿って中身を肉付けしていくだけです

 

また、流れを決めておくことで、最終的に出来上がった文章の構成が破綻している、といったことにはなりにくいです。これは、途中で文章を書き直したくなる、というのを防止する効果につながります。

 

「書き直せば良い文章になる」という幻想を捨てる

前述した通り、文章力はすぐに向上するものではありません。だからこそ、今書いている文章をもう一度書き直したところで、さほど良い文章になるわけではないのです。

 

そのことをしっかりと理解し、文章を書き直す行為を少なくすること。それによって、文章を書くスピードは格段に向上します。 

 

文章の質を落とさないためにすべきこと

文章を書くスピードが向上しても、文章の質が落ちては意味がありません。速く書きながらも、文章の質を落とさないのが大切なことです。そのためにできることは、ただ1つです。

 

しっかりと推敲をすること。

 

自分の文章を書き上げたあとで推敲し、文章の細かな表現を直したり、少し構成の見せ方を変えてみたりすることです。少しでも読みやすく、伝わりやすくする工夫を怠れば、文章の質など、簡単に下がってしまいますから。

 

文章の質は、簡単に上げることなどできませんが、簡単に下がってしまうものではあります。書き手の努力によって変化してしまう厄介なものなのです。

 

まとめ

今回は、文章の書き方について、どうしたら速く書けるようになるのかという点に焦点をあて、話をしました。自分自身も、まだまだ伸ばす余地の多いポイントであり、日々文章を書き続ける中で、しっかりと意識していきたいことです。

 

文章というのは、簡単にうまくなるものでもないですし、簡単に速く書けるようになるものでもありません。日々の積み重ねが大切なのです。そのことをしっかりと意識して、これからも書き続けていきたいものですね。