人気プログラミング言語7種類の特徴比較と入門書まとめ【初心者向け】
プログラミングをしたいけど、なかなか始められない。
そんな人の多くは、
「どのプログラミング言語を勉強したらいいかわからない」
「勉強の仕方(どの書籍を選べばいいのか)がわからない」
といったことのために、始められないのかと思います。
そこで今回は、人気のプログラミング言語の特徴比較と、その入門に最適な書籍をまとめました。
C言語
組み込み・OS関係で使われている言語
C言語は古くから使われていて、とても有名な言語です。
機械語に近い言語で記述は難しいですが、今でも組み込み分野やパフォーマンスが求められる分野、OS関係では圧倒的な地位を確立しております。
初心者向きとは言えませんが、未だに需要があるため、学習しなくてはならないという人も多いでしょう。
古くからある言語であるためか、書籍は充実しているので、そういった意味で入門するための環境は整えやすいかもしれません。
入門書
新・明解C言語 入門編
C言語の入門書として、非常に人気の書籍です!
僕も改訂前のこの書籍を入門用に使っており、大変お世話になりました。
簡単なところから少しずつ応用的な内容になっていくよう、順序立てた構成になっておりスムーズに内容が入ってきます。
実際のプログラムに慣れるようにサンプルが充実しつつも、その裏にある原理の解説も充実しており、きちんと理解できる構成です。
各章の最後のまとめの充実度も素晴らしい。
ソースコードの注目ポイントに色付けがあったり、その部分が説明文と対応していたり、データ構造を図にして分かりやすくしていたりと、細かな配慮も感じられます。
C言語を学ぶ上で、最初の一冊としてオススメしたい書籍です。
やさしいC
やさしいシリーズとして有名な書籍です。
この本ではポップな図を使いながらスラスラとC言語の基本を学んでいける形になっています。
文章も嚙み砕いた説明でありながら、押さえるべきポイントは押さえており、非常に分かりやすいです。
C言語を使うための環境構築がきっちり書かれているのも嬉しいポイントです。
Cの絵本ーC言語が好きになる9つの扉
この本は、タイトルの通り絵で理解できるような構成になっている珍しい入門書です。
難しくて面白くない、ということで挫折した人にもオススメできます。
基本事項をテーマごとに9つに分けて、体系立てて説明されている印象です。
しかし、網羅性という意味では他の入門書には劣るかも。
全部分かりたいというよりも、楽しく勉強したいという人にオススメです!
Java
オブジェクト指向の代表的な言語
オブジェクト指向言語の代表です。
汎用的な分野で利用されており、求人も多くあります。
オブジェクト指向を最初に学ぶならこの言語だと思います。
AndroidアプリもJavaで開発できるので、興味がある人にはオススメです!
また、メモリ管理はある程度GCに任せれるので「C言語のメモリ操作が嫌だ!」という人が使うのもいいかもしれません。
個人的に初心者にオススメしたい言語の1つです。
入門書
スッキリわかるJava入門
こちらの本はjavaの基本をロールプレイングゲームを作るという感覚で学んでいきます。
ちょっとハードル高いと思ったあなた。
ご安心ください。
こちらの本は基礎の基礎の本当の基礎から教えてくれます。
しかも、3人の登場人物と一緒に勉強するという、ポップな感じで進みますので楽しく勉強できます。
構文の書き方を説明するだけでなく「なぜそうなるのか」という原理まできちんと解説されているので理解しやすいというのもポイントです。
また、一番理解が大変なオブジェクト指向についての説明が異常にわかりやすいです。
Javaを勉強するために最初に選ぶ書籍としては、この本がオススメです。
やさしいjava
やさしいシリーズの特徴である非常にスラスラ読めるというポイントが魅力的な書籍です。
一つ一つの構文をわかりやすく説明していってくれます。
ただ、オブジェクト指向の部分はスッキリわかるJAVA入門に軍配があがるかなという印象。
とはいえ、一つ一つの構文の説明の分かりやすさは随一です!
とにかく全部わかりやすい!ということを求める人にオススメです。
Python
綺麗なコードが簡単に書ける言語
最近大学の講義でも使われ始めているプログラミング言語です。
習得難易度もそれほど高くなく、僕が初心者に最もオススメしている言語でもあります。
インデントベースのブロックを採用しており、非常に綺麗なコードが書け、記述力も高いです。
C言語やJavaと比較して実行速度などの性能は落ちますが、最近はPyPyなどの処理系が頑張っていて性能もあがりつつあります。
入門書
Pythonスタートブック
間違いなくPythonを勉強する際に最初に手に取るべき一冊です。
とにかく分かりやすい。
プログラミング経験なしの、ゼロからのスタートで大丈夫です!
網羅性には多少かける部分はありますが、最初に勉強するには丁度いいレベルとなっています。
この本では章の最初に学ぶ内容を簡潔に述べ、その後適切な例えを入れつつ実際のプログラムを書いていきますが、ここでの例え方が秀逸。
わかりやすく説明するための工夫が伝わってきました。
普通に学ぶとバラバラなパーツとしての知識になってしまいそうなところも、うまく体系立てており非常に価値のある知識となります。
迷ったらまずこの本を手に取りましょう。
Python 入門
Pythonの入門書で、最も有名な書籍かもしれません。
こちらの本は、基礎的な部分を網羅していることが売りです。
しかし「なぜ」に当たる部分があまり解説されていないので、全くの初心者が読むには不向きかも。
先に「Pythonスタートブック」を読んで、その後で網羅性を上げるための辞書的な使い方をするのがいいですね。
Ruby
日本で生まれたプログラミング言語
日本のまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。
高い記述力を持ちますが、反面ソースコードがごちゃごちゃしやすいです。
初心者は綺麗なコードを書けるように心がけるために、気をつける必要があるかも。
ただ、Ruby on Rails がWeb系で最近使われていますし、注目の言語です。
なにより、日本で生まれたというのが、僕たち日本人には魅力ですね!
ぜひ使っていきたい言語です。
入門書
たのしいRuby
Rubyの入門書としては定番中の定番の本ですね。
一つ一つの項目について非常に詳しく説明しているだけでなく、わかりやすくするための図の工夫などが充実しています。
また、Rubyの生みの親であるまつもと氏が監修していることもあって、網羅性が非常に高いです。
その分、量も多いですが素晴らしい一冊となっています。
作りながら学ぶRuby入門
こちらの書籍は「作りながら学ぶ」という部分をコンセプトにした書籍です。
構文がわかっていないからプログラミングができないのではなく、作りたいものがないからプログラミングができない、というコンセプトは僕自身すごく理解できます。
サンプルコードも多く収録されており、プログラムを作っていく中でRubyを覚えられるという印象。
多くの練習ができるという意味で、問題集的な側面もありますので、前にあげた「たのしいRuby」と組み合わせるとより効果的かと思います。
JavaScript
Web系で最も使われている言語
Web系で最も使われている、ブラウザを操作するためのプログラミング言語です。
習得はそれほど大変ではありませんが、気をつけなくてはならないポイントがあります。
それは、ブラウザ毎に細かな挙動が違うという点です。
ただ、Web系をやるなら資料も多いJavaScriptは非常にオススメ。
自分のサイトに動きをつけたい!という方はぜひ勉強してみてください。
入門書
3ステップでしっかり学ぶJavaScript入門
無駄のないシンプルな説明が魅力的な本です。
挿絵や、画面のキャプチャを適切に使いながら、文章量を多くし過ぎていないのがとてもいいポイント。
各項目ごとの最後のまとめもシンプルにまとまっています。
非常にわかりやすいです。
それでいて網羅性も申し分ない。
JavaScriptに手を出すならこの本で学ぼう!
そう断言できる良書です。
確かな力が身につくJavaScript「超」入門
こちらの本の特徴はとにかく丁寧ということ。
これでもかってくらい丁寧に一つ一つの項目を説明していってくれます。
その分、量は多いですがしっかり学びたいならこれくらいあってもいいと思えます。
基本的な構文を学びながら、実際にブラウザをどのように動かせるのか、ということをステップを踏みながら学べる良書です。
PHP
サーバーサイドのWebアプリケーションに適した言語
Web系で使われている言語で、日本ではよく使われている印象を受けます。
C言語やJavaに似た文法であるので、それに慣れていると楽かも。
そうでない方も、C言語と比べてメモリ操作などしなくていいので、楽にプログラミングできます。
動的にHTMLを生成することでWebページを動かそうとする言語ですが、セキュリティ面が不安視されておりました。
最近では少しずつ改善されているようです。
入門書
よくわかるPHPの教科書
最初の一冊はこれ!と言える定番の書籍です。
実際のプログラムを作りながら基本的な構文をどんどん覚えていけます。
特にいいのは、一つ一つの問題(実際に書くプログラム)が短く、分かりやすいこと。
それをいくつも続けるのですが、キリがつけやすく、挫折することも少ないかと。
非常にオススメです!
最初に読むPHP
環境構築から基本構文、よく使うライブラリについてものすごく丁寧に書かれています。
非常に細かいところまで網羅しており、全部がカラーページになっているというのもわかりやすくていいですね。
個人的には最初に手に取る本、というよりはある程度分かってきたところで手にした方がいいような印象です。
Swift
iOS・OSXのアプリ開発に使われる新しい言語
最近ニュースでもよく取り上げられている新しい言語です。
iOS・OSXアプリ開発向けのプログラミング言語となっております。
iOSやOSXのアプリは元々Objective-Cという言語で作られていたのですが、より使いやすくモダンな言語としてSwiftが登場しました。
Objective-Cだけでなく、RubyやPythonのような言語のよい特徴を取り入れており、非常に注目されています。
アプリ開発を楽しみながら、プログラミングの勉強をしたいという人にオススメです。
入門書
SwiftではじめるiPhoneアプリ開発の教科書
こちらの本はSwiftの超入門的なところからはじまり、アプリ開発までを扱うところまでサポートしています。
開発環境やPlaygroundの紹介もありますし、プログラムとはなにかというところから始まるので、プログラミング初心者にも安心です。
swiftを最初に学ぶならこの一冊でしょう。
絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門
こちらの本は全ページカラーで非常にわかりやすいです。
知識は必要になった時に教わって始めて身につく、というスタンスで、実際のアプリ開発を学ぶための本と言えます。
かといってSwift自体の説明が少ないかと言えばそんなことはなく、むしろ「なぜそうなるのか」という理由まで詳しく説明しています。
開発環境の設定の仕方も丁寧に書かれているところもいいポイント!
前半がSwiftについて、後半が実際のアプリを作る、という構成です。
まとめ
今回は、プログラミング言語の特徴と入門書をまとめてみました。
これからプログラミングを始めよう、という方の参考になれば嬉しいです!