自分の話をうまく伝えられるようになりたい。誰でも、そんな風に思いますよね。
今回は、自分の話を相手にしっかりと伝えられるよう意識したい、話し上手になるためのコツを紹介していきます。
まずは自分の中で話したいことを整理する
当たり前のことですが、話したいことを自分の中で整理できていなくては、相手に伝えることなんてできません。ですから、まずは話したい内容を整理することです。
しかし、話したい内容を整理するというのも、なかなか難しいものですよね。ここでは、自分が話をする前に、確認しておくべきことをリストアップしておきます。話をする前にこれらのことをチェックしましょう。話をしっかりと整理することができます。
- 言いたいことは何か(結論は何か)
- その理由は何か
- 具体的な例は何か
- 相手が理解できるか
- 論理的におかしくないか
- 議論したいことがあるか
- ポジティブな内容かネガティブな内容か
それぞれについて具体的に説明していきますね。
言いたいことは何か(結論は何か)
言いたいことが定まってなくては、話の流れも考えられません。まずは、自分が何を言いたいか、結論は何か、ということをしっかりと決めましょう。
なぜ最初にこのことを考えるべきなのかといえば、結論から逆算して話の流れを考えた方が、論理的に正しくなりやすいからです。
話の流れというのは、基本的に始まり(導入)から終わり(結論)に向かって進んでいくものです。しかし、導入から考えていくと、最終的にどこに行き着くかわからないままに、話を作っていくことになります。そして結論までたどり着いたときに、結論とはまったく関係ない流れができてしまったりする、ということになってしまうわけです。
そうならないために、まずは結論を考え、それにあった話の内容、導入を考える、という順番にするべきなのです。
その理由は何か
これは、先ほど話をした、結論に対する話の肉付けに当たるものです。これはあくまで、結論をわかりやすくするために、順を追って説明をするという意味での理由です。
この理由が言えなくては、話の根拠が全くない状態になってしまいます。しっかりと理由が言えるように考えておきましょう。
具体的な例は何か
先の理由の部分で、具体例が出せると良いです。具体的な例が言えないような話は、なかなか理解されませんから。
できるだけわかりやすく、簡潔に伝えられるような例を考えましょう。
相手が理解できるか
ここまで考えてきた話ですが、相手に理解されなくては意味がありません。ですから、相手が理解できるように、言葉の選び方、どこから話をはじめるか、などを考える必要があります。
とにかく、相手の土俵で話をする、ということを心がけることですね。自分中心の身勝手な話では、相手には理解してもらえません。
また、話が長すぎて相手に伝わらないのではないか?なども意識したいことですね。このことは後でもう一度触れたいと思います。
論理的におかしくないか
ここまで考えてきたことが、論理的におかしくないかを確認することが大切です。一度考えたことを冷静に見てみると、論理的におかしいことに気づくことがあります。特に導入から結論までの流れがおかしいときには、話が全く相手に伝わりません。
話の流れが論理的に正しいかどうか、しっかりと確認するようにしましょう。
議論したいことがあるか
ここまで作ってきた話を前提として、相手と議論したいことがある場合には、何を議論したいのかも明確にしておきましょう。ただ闇雲に議論をしようとしても、時間ばかり使うばかりで、何も進展しません。この部分もきちんと整理しておきましょう。
ポジティブな内容か、ネガティブな内容か
ポジティブな内容であれば、特に気にせず普通に話せばいいです。しかし、ネガティブな内容の場合は、話し方に気を遣わなければなりません。相手の機嫌を損ねてしまうことがありますから。
特に、目上の人と話す際には、マナーに気をつけましょう。これは、ポジティブな内容でも同じですが、ネガティブな内容のときには尚更です。
これらのことについて、話す前にチェックしておくと、うまく伝わりやすくなるのではないかと思います。
結論から話す
実際に話す際にまず気をつけたいのは、結論から話すということです。
ここで、話の流れ的に導入から話すべきじゃないの?という人もいるかもしれません。確かにそれも一つの考え方ではあります。ですが、話すことが苦手な人がそれをやると、色々話した結果何が言いたかったのかわからない、ということになりがちです。
ですから、最初に端的な結論を話すことで、相手にこれからこんな話をするんだぞ、ということをわかってもらうのです。その上で、内容について話していき、最終的にもう一度結論を言う、という流れになります。
話を長くしすぎない
あまりにも長く話をすると、自分の言いたいこと(話の中で何が大事なのか)が伝わりません。そして、相手も疲れてしまうでしょう。
自分が本当に伝えたいことは何か、そしてそれを補うだけの理由で話す内容は十分なのです。これは、最初の「話したいことを整理する」という段階でも気をつけるべきことでしょう。
これを意識するときには、相手の様子を見るというのも大事ですね。自分にとって長く感じなくても、相手は長いと感じているかもしれません。しっかりと相手の様子を見ながら、長くなりすぎてないか気を遣うことです。このあたり臨機応変に対応するのには訓練が必要ですが、意識している間に慣れてきます。まずは意識するところから始めましょう。
相手の話もよく聞く
実際に話をしていると、自分が話すことに夢中になって、相手の意見を聞き逃しがちです。話し上手な人は、同時に聞き上手でもあります。
もちろん、話しながら相手の様子を見る、というのも大事です。その上で、自分が話すだけでなく、相手からのフィードバックを受け取れるような余裕を持つべきでしょう。
会話というのはコミュニケーションですから、自分が伝えるだけでなく、相手も伝えてくることがあります。ですから、それをしっかりと受け取れるように、こちらも準備していなくてはいけないわけです。
まとめ
今回は、話し上手になるためのコツについて話をしました。これらのことは、普段から意識している中で、少しずつできるようになってくることです。まずは意識するところからですね。