いつ俺〜いつから俺ができないと錯覚していた?〜

社会人ブロガー。大手メーカーでソフトウェア開発をしている人。プログラミングは結構得意。

批判する側と批判される側に最低限考えてほしい批判のマナー

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批判したり、批判されることって、誰でもありますよね。家族であったり、友人であったり、先生であったり、先輩であったり。本当に色々な場面で、批判する・される、といったことが起こります。

 

けど、心ない批判をする人も中にはいるんですよね。それで傷ついている人も、少なくないように思います。僕自身も気をつけないとなって思うんですが。

 

今回は、僕が思う最低限考えたい批判のマナーについての話です。

 

 

批判は何のためにあるの?

まず、僕たちがしっかり考えなくてはならないのは、「何のために批判があるのか」ということです。

 

僕は、「批判される側と批判する側が共に目標を達成するために必要な議論をするため」だと思っています。

 

批判というのは、元々物事の評価をすることです。批判する側の人は評価を相手にフィードバックすることで、より良いものにしていこうとします。批判される側も、相手からの評価を真摯に受け取り、より良いものにしようとするでしょう。この両者の思いが、批判の根底にあるはずです。

 

もし、その中で意見が対立することがあったとしても、それは批判する側・批判される側が共に目標を達成するために必要な議論となるのです。その議論を進める中で、最終的に同じ目標を達成しようと試行錯誤するわけですね。

 

批判については、この考えが前提となるのではないかと思います。これによって、批判が建設的な役割を果たすのです。

 

最低限考えてほしい批判のマナー

ここからは、前述した「批判される側と批判する側が共に目標を達成するために必要な議論をするため」に批判があるとした上で、最低限考えたいマナーについて話をします。批判する側、批判される側についてそれぞれ考えていきましょう。

 

批判する側

批判する側はまず、その批判が相手のためになるのか(目標を達成するために)を考えなくてはなりません。それを考えたときに、次のようなことには気をつけたいです。

 

相手の言いたいことをまず理解する

相手は、なにかしら伝えたいことがあるはずです。その伝えたいことを理解しないまま、批判をするというのは、そもそもの批判の意味とずれてきます。相手の言いたいことを評価できていないわけですから。

 

よくあるのは、相手の言いたいことの本質とは全く関係のない部分について、ネチネチと攻撃をするようなことです。もちろん、本質と違う部分でも間違っていることがあれば、指摘してあげることは相手のためになることでしょう。ですが、それはあくまで本質の部分の話の後でいいと思います。本質の部分で指摘することがないから、とりあえず粗を探す、というような考えでは、物事を良い方向に進めることなんてできません。

 

批判というのを、否定的な言葉として捉えている方が多いかもしれませんが、本質は評価をするということです。であるならば、否定的な意見が出てこなくても、「良いと感じた」「共感した」といったことを伝えればいいと思います。それが自分自身の下した評価な訳ですから。その上で、本質とずれたところに間違いがあれば、よりよいものにするために、指摘してあげるのがいいのではないでしょうか。

 

批判と非難を混同しない

批判は非難とは全く別物です。それをわからないままでいると、ただ相手を傷つけるだけでなく、自分の価値まで下げてしまいます。

 

一方的に相手を否定することや、本質とは関係のないその人の人格まで否定するというのは、する側にとっては簡単にできてしまうことかもしれません。ですが、された側はひどく傷つくことですし、うまく受け取れる人などほとんどいません。特に、きつい言い方をしたり、暴力的な言葉を使ったりすることで責める、というのなら尚更でしょう。それは、もう批判ではないです。

 

相手と共に目標を達成する、ということを考えれば、言い方には気をつけた方がいいですし、一方的に責めるというのもやめた方がいいでしょう。ひどい言葉というのは、言った本人の価値を下げてしまうことでもあります。言ってしまったことは、後から取り消すことなんてできません。言うならば、覚悟を持ってください。人を傷つけるならば、自分にもどこかで必ず返ってくる、というのは当然のことですから。

  

批判される側

批判される側にマナーがあるのか、と思う人は要注意です。批判される側にとっても、マナーは非常に大切です。

 

相手の批判を真摯に受け止める

どうしても、自分に対して否定的な意見は受け止めにくいものです。ですが、否定的な意見ということは、自分が持っていない意見であったり、自分とは違った視点から見た考えである、ということです。

 

そういった批判は、真摯に受け止めるべきところです。それは、自分の成長や、物事を成功させるために、大切な意味を持っている部分かもしれませんから。

 

相手が、少しきつい言い方をしてきたとしても、苛立たず、その言葉の中にある本質をしっかりと理解して、活かせるようにできるようにしましょう。

 

批判をしっかり受け止めるということができていれば、同じようにまた意見をくれる機会もあるかもしれません。他人の意見は貴重ですから、真摯な態度で向き合いたいですね。

 

議論することを怖がらない

批判されたときには、そこから議論が始まる余地があります。否定的な意見にも臆することはありません。しっかりと議論をすることで、新たな発見があるかもしれないですから、そのような機会は逃したくはないですよね。

 

また、本当に自分の方向性が間違っているとすれば、早めに対処するに越したことはないです。そういった意味でも、しっかりと議論をすることは大切でしょう。

 

相手が本気で批判してくれているのなら、こちらも本気で受け答えするべき。そうでなくては相手にも失礼です。しっかり議論を交わしていくなかで、いい方向に進んでいけるようにしましょう。

 

何のための批判か忘れないでほしい

批判する側も、批判される側も、批判というのが何のためにあるのかを忘れないでほしいです。批判というのは、相手を否定したり、傷つけたり、そういったことが目的ではありません。

 

もう一度自分の中で、批判について考えてほしいです。批判がどういうものなのか。自分の言葉で誰かを傷つけていないか。自分がどうなりたいのかを。