いつ俺〜いつから俺ができないと錯覚していた?〜

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大学院に進学するメリット・デメリットを理系学生がまとめた

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最近の理系学生は、基本大学院まで行った方がいいと言われますよね。

けどなんで大学院まで行かなきゃダメなの?って思う人も多いと思うんです。

そういう人はきっと大学院にメリットを感じていないんでしょうね。

けど、大学院に行くことのメリットって結構あるんですよ。

もちろんデメリットもありますが。

 

というわけで、今回は理系大学院生である僕が思う、大学院に進学するメリットとデメリットをまとめていきたいと思います。

 

 

メリット

2年間研究が継続できる

これが一番のメリットです。

学部では約1年間しか研究をすることができません。

しかし、その分野を深くまで研究しようと思った時に1年という時間はあまりにも短すぎる。

研究は本当にできるのかわからないことに挑戦します。

そこで結果を出すためには、多大な時間が必要です。

特に論文の投稿や学会への参加などは、学部生だと限界があるでしょう。

論文を書いたり、レベルの高い学会に出ることで、研究の質もより上がるものですから、ぜひ行きたいところ。

大学院に入ればそういった時間が取れるのもいいですね。

研究を真剣にやりたいという方は大学院に行くのがいいです。

 

よりレベルの高い大学院への入学の可能性

大学院に進学する際に、外部の大学院を受けることがもちろんできます。

そこで今の大学よりも、より良い環境へ移ることができるかもしれません。

ただし、学歴のためということでしたらあまりおすすめはできません。

大学院は基本的に研究中心の生活です。

やりたい研究をよりレベルの高い環境でやりたい場合だけ、外部進学することをおすすめします。

そうでなければ、そのまま内部進学をするのがいいでしょう。

学部での研究を続けたほうが成果も出ますから。

 

就職の選択肢が広がる

大学院に行くと、専門的な分野のさらに細分化された一部を研究するために就職先が狭まってしまうのではないか、という人もいます。

しかし、そんなことはありません。

僕の先輩を見ていても、色々な分野の企業に就職しています。

いくら研究をしていてその分野に強くなっているといっても、その分野で生きていくという人ばかりではありません。

研究分野に縛られたような考え方はせず、自分の行きたい企業を受ければいいと思います。

面白い研究しているかも重要ですが、自分が何を考えてその研究をしてきたのか、ということが重要なんじゃないかな。

 

スキルが身につく

研究は、その分野のことを深くまで追求するわけですから、自ずとスキルが身につきます。

これは企業で得られるようなスキルとはまた違ったものです。

学術的なことがベースにあるので、スキルの裏にある概念や基礎をガッツリ学びます。

ただのスキルではなく、一生自分の中で生きていくようなスキルとなるんです。

また、研究の進め方が企業に就職してから役立つということも多いでしょう。

これは僕が情報系の研究をしているからそう感じるだけかもしれませんが。

どちらにせよ、ここで得たスキルとスキルの身に着け方は、将来の自分への投資として非常に質の良いものです。

 

自分を見直す時間ができる 

学部からそのまま就職するとなった時には、研究よりも就活に時間を取られます。

そのため、就活に追われ研究に集中することもできません。

僕は研究を通じて自分の本当にやりたいことに気付けたように思うので、その時間が非常に貴重でした。

本当に自分がやりたいことが何なのか、それを考えるためにも大学院の2年間は貴重だなと思います。 

 

デメリット

社会へ出るのが遅れる

まず思いつくのはこれですね。

早く社会に出て働きたい。

キャリアのために大学院に行っている2年間が惜しい。

そう思う人は、多分大学院に行って研究ガッツリやりたいというタイプではないと思います。

このように思う人は大学院に行かないほうがいいかもしれません。

 

研究に追われる生活になる

大学院に入ると基本的に研究中心の生活になります。

僕はPCさえあれば研究ができるので、家でも研究をしなくてはいけなくなることもあります。

もちろん研究室に泊まり込みになったり、といったこともあります。

それでいて特にお金が入るようなこともありません。

学生ですから当たり前のことですが。

そこまでして研究をしたくない、という人には辛い時間かもしれませんね。

 

マンネリ化の恐れ

学部の1年と大学院の2年間で、合計3年間の研究をすることになります。

それは非常に良いことなのですが、途中でだれてしまうような人も中にはいるんです。

最悪なのは、その研究に全く興味がなくなってしまうこと。

そうなっては大学院にいる意味もほとんどなくなってしまいます。

なにせ、大学院は研究をしに行く場所ですから。

 

求められるハードルが上がる

これは、研究室で学部のときよりも求められるもののレベルが上がるということもありますし、社会に出てからも最初に求められるレベルが上がるんじゃないかなと思います。

結局はそれが自分のためになることではあるんですが、それが重荷となってしまうこともあるわけです。

そういったことをプレッシャーと感じてしまう人には辛いかもしれません。

 

まとめ

今回は、大学院に進学するメリットとデメリットをまとめてみました。

僕としては、研究をしたいという人には是非とも大学院に行って欲しい。

逆に学歴が欲しいだけという人は、大学院には絶対行かないほうがいいです。

大学院は研究をする場所です。

それだけは忘れないで欲しい。